planetarian(プラネタリアン)〜1話から5話を一気に観ての感想〜 (アニメ)
TVCMかニコニコ動画かで、何度かplanetarianの動画配信と告知をやっていて、
「Keyの最新作か何かかな?」「映画まで作るのか、力入ってんな。」と思っていたんだけど、どこかで見たタイトルだなと気にかかっていた。
ひょっとして過去の作品かな、と思ってAmazonで検索。
すると、PSPで発売(最初はPCのダウンロードゲームだったらしい)していたのを発見。
僕が、ちょうど、5~6年前はPSPでギャルゲーを漁っていて、その時気になっていた作品だった。
Key作品という事もあり、また評価も高いので、きっといい作品なんだろなとは思ったが、当時は、Air,CLANNAD,リトルバスターズ等の「泣きゲー」をプレイしていて、正直、食傷気味で手が出なかった。
・・・だったんだけど、
「プラネタリウム」という題材と、「荒廃した未来都市」、「ロボット(美少女)」のキーワード、そして盆休みで5話程度(120分ぐらい?)で見れるという事もあり、
一気見しました。
あらすじ(https://ja.wikipedia.org/wiki/Planetarian_〜ちいさなほしのゆめ〜 参照)
世界規模の戦争によって荒廃した近未来の世界。人口は激減し、気候変動によって地上に陽光が射すことはなくなり、厚く垂れ込めた雲からは生物に有害な物質を含んだ雨が絶え間なく降り続いていた。
「屑屋」と呼ばれる一人の男は、「封印都市」と人々が忌み嫌う廃墟の都市からまだ使用可能な物を探すべく、ある一つの巨大なビルの廃墟に潜入する。ところがその屋上にあるプラネタリウムで、彼は少女の形をしたロボット・ほしのゆめみと出会う。
その純粋な言葉や思いに、初めは厄介この上ないと思っていた屑屋の気持ちが、次第に変化していく。
正直、いつもの「これ、泣けるでしょう?」っていう演出なんだろうなと斜めに見ていたんですが、
ど直球で感動しました!!
久しぶりに全力で泣いてしました!!
主人公とほしのゆめみとの会話のやり取りが、段々と心に染み込んでくるんですよね。
最初はロボットの癖にって気持ちで接していた主人公が、ゆめみの人間くささに心を許していく。
ただただ、人間(お客様)に対し、星の美しさ(世界の美しさ)を伝えようとする、
そのためだけに生きるゆめみ。
プラネタリウムを通して、ゆめみが教えられてきた、この世界への未来と希望を、
主人公に解説していくシーンは圧巻です。
よくありがちな、ロボットが人間になりたいという話はありませんんでした。
彼女は別に人間になりたいと思っていない、人間と共に働きたいとしか思っていないんです。
そこが尚更、心を締め付けるんです。
(世界観がどうしようもなく荒廃しているため、尚更引き立つんですが。)
この世界って取り返しがつかない世界なんですよね。
もう人間も殆ど生き残っていないし、動物もいない。
ずっと雨。動いているのは戦闘用のロボットだけ。
命がない。
でもその中で命であろうとするロボットのゆめみ。
主人公はそこから大事なものがなんなのか見出したんじゃないかと思う。
この作品をみて、
人間は自分の考えを押し通すために、生き方を押し通すために、
自分が感動したもの、楽しんだもの、帰る場所まで全て壊してしまうんだなあという思いが浮かびました。
怒りにまかせてやってしまった行動。
振り返れば、後悔しか残らない。
マクロでもミクロでもやってる事はそんなに変わらないんじゃなかろうか。
やっぱり、人間は馬鹿なんだなあ。
だけど、何度壊れても、大事なものは諦めきれないから何度も創り直すんだろうな。
と思いました。
今回の作品で手に入れた「キーワード」
それでも人間は探し続けたい。守り続けたい。大切なものを。
心が病んでる人、涙が足りな人には是非見て欲しい。
僕も9月3日に映画もやるとのことで見にいきたいと思います。
*初めてなので読みづらいかと思いますが、つたない文章を読んでいただき、ありがとうございました。